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バリ旅行に役立つインドネシア語学習。 80年代の懐かしいバリの思い出を綴ります。


by nenek yoshimi & jepunsari

バイクの後ろに乗って 『オジェ』

バリでは色々な移動手段があります。
町を歩けば、”トランスポート”と白タクの運ちゃんが声をかけてきます。 
バイクを借りて自由に行動する人も増えた事でしょう。 
公共バスのベモも本数が少ない、ルートが限られる、時間が決まっている、
などの理由からバリ人でも使う人が減っています。


バイクの後ろにのせてもらう『オジェ』というのがあります。 
昔カランガセムに行った時に、少し郊外にあるウジュンに行きたくて、 
町でオジェのおっさんをつかまえました。 

 人っ子一人いないウジュンの廃墟で、遠くの海を眺めながら
カランガセム王宮の過去の栄華を思いはせておりました。
バイクの後ろに乗って 『オジェ』_f0267058_15284621.jpg
ウジュンはカランがセム王家が建てた離宮だったそうですが 
当時残っていたのはわずかな建物だけで、廃墟となっていました。
現在タマン・ウジュンは建て直されて観光化されているようです。 


さて帰ろうと、バイクの後ろに乗って田んぼの中を走っていると、
バイクが止まりました。

 。。ガス欠。。。 

ガソリンを売る店はおろか、走ってる車もバイクもない田んぼのど真ん中。 
おっさんはバイクが通ったらガソリンを分けてもらう、と座って煙草を吹かし始めた。 
田園の中でおっさんと二人きり、交わす言葉すらなく、 
私は田んぼの畦に座ってぼんやり考えた。

 ‥このまま帰れなかったらどうしよう‥?

   今考えてみれば歩いて帰ればよかったんだ。。。 

バイクの後ろに乗って 『オジェ』_f0267058_15275513.jpg
王宮跡から見えた建物は半壊状態でした。


1時間ほど経って運良くバイクが通り、ガソリンを分けてもらい町までたどり着く。
 約束のお金を払い、「今日は面白かったよ」というと、おっさんは照れ笑い。 


もうあんな時間が止まってしまったような体験はできない。 
時間に追われ、気がつかない間に時は過ぎ去ってゆく。 

ある日のカランガセムでの出来事でした。

by jepunsari | 2014-05-10 17:31 | jepun のつぶやき